バングルを作ってきた話(SILVER 950)
今回は音楽の機材の話ではなくシルバーのバングルを作ってきた話になります
自分で作るのにはハードルが高いのが革細工とシルバーアクセ
伊豆へ仲間内と旅行に行った際にいわゆる〇〇体験と言ったシルバー作成体験をしてきました
今回お願いしたのはLa Bottega Nero(ラ・ボッテガ・ネロ)さんという工房です
方面的には伊豆高原駅になり山側になります
場所は少しわかりにくいと思いますのでカーナビかGoogle Mapを使って行くと良いかと思います
早速ですが金額は物により変動します
リングですと4500円(税込み)〜
バングルですと6500〜7500円(税込み ※シルバー素材の幅によって金額が変わります)
所要時間は指輪だと90〜120分程度
バングルだともう少し時間かかると思いますので一度電話でお聞きした方が良いかと思います
僕らは4人でお願いした際は何だかんだで4時間程度かかりました
4人分の手直しがあるので時間がかかる感じかな
【作業工程】
①素材選び&切り出し
まずシルバーの素材を適切なサイズに切ります
バングルは手首なので20cm位でカットし、指輪の場合は何号サイズかを確認して長さを測り切り落とします
同時にシルバー素材の幅のサイズをチョイスするのですがサイズで金額が変動していくんで要相談してください
バングルですと3mm、4mm、5mm,6mmから選びましたし、指輪も数種類の幅のサイズがありました
一口にバングルと言っても通常の模様が入ったヤツとかツイストさせたバングル物とかありますので事前にどの様なバングルが欲しいか考えた方が良いかも
僕はツイストを考えてましたが仲間2人もツイストを作りたいと言ってたので僕は急遽、平の形した打刻印が入ったバングルに決めました
因みにツイストの場合は3mm幅のみの素材になります(細くないとキレイにねじれないので)
僕は模様が入ったバングルを選びましたので一番幅がある6mmをチョイス
素材です こちらの巻物になってる状態から適切サイズで切り落とします
友人はツイストさせるバングルですので20cm位の長さで3mm幅を選んでます
②打刻するデザインの模様決め
次にどの様なデザインにするか決めていきます
色々な模様の打刻印がありましてそちらをチョイスし、お店からいただきましたデザインシートにラフデザインを作っていきます
打刻印に朱肉を付けて紙にハンコの要領で押していきデザインしていきます
用意されてる打刻印の種類が多くかなり迷いましたがあまり欲張らず2種の打刻印でデザインしていく事にしました
デザインシートには百合のロゴがありますがこちらはあんまり良くないと判断したので却下
地紋はヴァン・ヘイレンのギターのフランケンシュタイン柄で絵柄は自分のギターがPRSなんでバードインレイっぽく鳥を均等に打刻するデザインに決定
打刻印の数々 種類が多くて悩みます! ここから選びデザインを考えていきます
こちらがデザインシート 一番下がバングルになります 打刻印にインクを付けてシートにハンコの様に押してデザインを作成します
③打刻開始(内側)
打刻の練習がてらバングルになる内側へsilver950の証を打刻していきます
文字が書いてある打刻印をハンマーで打っていく作業ですね
なるべく1発で決めないとズレが生じるので慎重に1発打つのですが間違えて指にハンマーをおろしてしまわないか、おそるおそるな感じでした
まずはシルバーの文字と950の刻印ですね 続いて自分の名前とかテキストを打ちます
読みにくいですが右側の見当に「silver」と「950」と打ってます
④バングル(表面) 地紋 打刻開始
いよいよ表面に装飾していきます
地紋のヴァン・ヘイレンのフランケン柄ですね
もちろん同じ柄は出来ないので似た地紋のハンマーがありましたのでそれを起用します
こんな形したハンマーで素材にガンガン打ち込むと…
地紋が出てきました ちょっとフランケンシュタイン柄に見えませんか?www これを端から端まで打ち込みます
地紋が出来たら今度はその上に鳥の打刻印で均等に打ち込みます
これがすごく難しくで力強く打刻印に対して均等に打てないと羽がよく見えないとか打ちムラ的な感じでキレイにしあがりませんでした…
ただ、お店のオーナー様がそのあたりはキレイにサポートしていただき修正していただきましたw
おかげでキレイに打刻されてます
写真だと見にくいですがキレイに打刻の補修をしてくれました
こんな感じです
⑤楕円に整形
次は手首にはめる様に楕円に整形していきます
楕円の円錐っぽい型に素材を巻きつけてガンガン木槌で楕円にしていきます
シルバーの素材はハンマーで叩くと硬くなる性質らしく、延べの状態だと柔らかいのですが叩いていくとしっかりと硬化された楕円になりました
手首を模写した型ですね 実際の素材はわかりませんが鉄をコーディングした感じの物でかなりの重量がありました
この型に巻きつけて木槌でガンガン整形していきます
キレイな楕円になったら僕の手首にちょうどよい長さにカットし角を落としていきます
※お店の方がこの作業をされます
同時にハンマー痕でいびつな形になってしまうのでそれをキレイな帯状に調整して頂いたらこんな感じになります 大分完成に近づきました
調整や修正等の難しい作業のフォローはして頂けましたので安心です!
⑥表面の研磨作業
この後からの作業はもう追い込み作業ですね
研磨機で表面を磨いていきます
凹凸になってるので凸側だけ磨けるので濃淡が少し出てきます
研磨機は足のフットスイッチを踏むと回転します
踏み幅はあまりなかったので強く踏んでも弱く踏んでも回転にそれほど影響ないと感じました
ここでは特に薬剤など付けず金属のヘッドで磨いていきます
こんな機材で磨きます 写真に写ってませんが足元にスイッチがありアクセルになります 好みになりますがバングルの両面を磨きます
凸部分が磨かれて凹み部分とのコントラストが出てきましたね
磨いた後は超音波洗浄機で余計な金属を落としていきます
こんな感じでピカピカに ツイストの方は友人の方です
接写するとこんな感じ キレイですね!
最後に微修正や磨き残しのフォローや調整等をして頂きました
⑦燻し加工
最後に燻し加工になります
薬剤を塗布し凹みに黒い膜を付けます
凸の部分は洗い落としますのでここでの作業は重厚感をつけるためですね
なので、燻たくない人はここで作業せず終了になります
友人はピカピカの方がデザイン的にはまってるのでしませんでしたが僕のバングルは燻作業を施しました
塗布した後の写真ですが薬剤を筆で塗布します そうすると全体的に黒い膜に覆われます
塗布されたバングルを今度はクレンザーで薬剤を落としていきます その際、凹みの方は残す感じで洗い落としていきます 黒い膜はすぐ取れる様です
⑧完成
そして完成です! 延べ板がこんな感じのバングルになりました
昔から銀細工は好きで買ってたけど、まさか自分で作れるとは思ってもいませんでした
とても嬉しいです!
大事にしますねー
完成! いやー嬉しい!!
【番外編】
ツイストのバングルですが次の通りの作業過程になります
友人2人はツイストにして、一人は表面に凹凸加工、もうひとりはプレーンのまま
凹凸加工ですがハンマーで表面を作っていくのですがハンマーの先が平ではなく半球の形をしたハンマーで素材を叩き凹凸を作っていきます
ハンマーの先は見えませんが半球の形をしてます
そうするとこの様に凹凸が出来ます
ハンマーで片面だけ叩き終えたら万力でツイストさせていただきます こちらの万力は下の土台がクルクル回る特別使用でしたね
指輪の場合ですがバングルと基本同じ工程をするのですが最後繋留める必要があります
その際はバーナーで指輪を800度まで熱して薬剤を切れ目に入れて繋ぎます
撮影忘れましたが真ん中の窪みに指輪を置いて作業します
以上ですが最後にお店の外観と内観の写真を置いておきます
興味があれば是非お店に行って作成してみてください!
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